Best Westernに戻ると早速、Cocoa Beachでの夕食会に出かけるためLyftで配車の予約をしてみた。アメリカ国内でのUberとLyftの状況を知っておきたかったからだ。 Uberは以前フランスで使ったことがあるが、Lyftは今回初めて。知人から「+81の日本の番号だと拒否されるよ」と脅されていたのでSkypeの月額プランでアメリカの「+1」の電話番号を取得してからLyftに登録してみた。Uberのほうは「+81」のまま。
Lyftに自分の情報を入力して、「近くに車はいるかな?」とみていると、配車時刻の指定もできるようになっている。おおこれは便利だと思ってさっそくピックアップの場所と行き先を地図で指定して時刻を選んで配車予約をした。
地図を見ていると、配車時刻が近づいてくると一台の車が近くに寄ってきて待機しているようだ。
ところが時間になってもいっこうに車が動く気配はない。おかしいなと思って通知欄を見ると配車がキャンセルされている。え、おかしいなと思ってリアルタイムでの配車を手配すると "We need you to confirm some of your information before you can continue" という表示が出て、"Add another way to pay"と言われる。あわてて別のカードも登録してみたが "We couldn't verify your information. Please make sure it is entered correctly."と出て先へ進めない。うーん、ではUberにするか、と思ってUberで配車手配をかけてもやはり「別のお支払い方法をお試しください」といわれてカードが認証されない。えー。フランスではこのカードで問題なかったのに。仕方がないのでこの日は自分のレンタカーで移動することにした。
翌日というかこちらの深夜、日本の朝に、カード会社に電話をかけてみた。電話が混み合っていますというアナウンスを5分ほど聞かされたあとにやっとつながって、経緯を伝えたら、7千円ほどの不正利用の記録があるという。ああ、たぶんそれですきっと。調査して折り返し連絡するというので待っていると5分ほどで電話がかかってきた。不正利用検知システムを今月いっぱい解除するのでまた試して欲しいとのこと。システムを丸ごと停止するのは若干不安だけどまぁ試すか、と思って電話を切った。このカードはLyftでもUberでも登録してある。
後日、古川さんのCrew Dragonが無事に打ち上がってCocoa Beachでまた夕食会を開こうということになったので、またLyftの配車予約をしてみた。
ピックアップしてくれるドライバーも決まったようだ。よしよし。ところがしばらくしてやはり "We need you to confirm some of your information before you can continue" の表示が出て配車がキャンセルされた。えー。システム停止したのではないの??
PayPal経由での支払いも追加して試してみたけどやはりだめ。このPayPalに登録してあるカードが同じだからかな。
しかたがないのでUberに切り替えてみた。今度はちゃんと通ったようだ。ということはLyftとこのカード会社との相性が悪いのか? と思いつつ、無事に目的地に辿り着いた。帰りも問題なく別のドライバーにピックアップしてもらってホテルに戻ることができた。
ところがあとでUberの記録をよくよく見ると、最初に登録したカード会社ではなくて初日に2枚目のカードとして追加しておいた楽天VISAで決済されていた。初日はこのカードも蹴られていたのだが、楽天VISAが気を利かせて認証を緩めてくれたのか???
ただし注意事項がひとつ。UberもLyftも配車時刻のランデブーには当然スマホがネットに常時接続されていなくてはならない。自分は今回iPhoneの海外データローミングをoffにしてモバイルルーターでネット接続して行動していたのだが、そのままの状態で写真などをクラウドに保管しようとするとデータを無駄に消費してしまうのでホテルではホテルのWiFiに接続していた。モバイルルーターoffの状態でホテルの部屋からホテルのロビーに移動しているうちにたまにこのWiFiが切れることがある。UberやLyftからくる通知を重要なタイミングで見落としてしまうとランデブーに失敗してしまうかもしれない。
自分が逆にドライバーの立場だったとしたら「+81」の客を敬遠したい気分になるのがわかる気がした。
結局、最初に登録したカードがLyftやUberで認証されない理由はまだわからない。聞くところによると3DSecureなどの高度な認証はヨーロッパではかなり普及しているが、この仕組みを作り上げたアメリカ国内では利用するショップがまだ少なくてあまり使われていない状態らしい。あとでまたカード会社に電話して詳細を調べてもらおうと思っているのだが、電話口で何分も待たされるのでなかなか気が乗らない。たぶんそれがカード会社の戦略なのね。
アメリカから長い国際電話をかける時にはSkypeの月額プランがじつにお得で便利だった。Uberは「+81」で登録してあったので結局「+1」の電話番号が役に立つことはなかったけれど、このカード会社への電話だけでもとをとった気がする。さらにいうと、このSkypeアカウントはしばらく放置してあったので、以前購入したSkypeクレジットはとっくに期限切れになっているものだと思っていたけれど、ログインしてチェックしてみるとまだ残っていた。なので今回は実質無料という気分。まじかMicrosoft。君もたまには功徳を積むことがあるんだね←
今回は夕食会の会場にかけつけるというミッションなので時間に余裕があってよかったが、これが例えば帰国前にレンタカーを返してしまってホテルから空港までLyftやUberの配車予約を済ませてこれで安心、と思っているところへ今回のようなトラブルに見舞われると完全に詰むな、と思った。配車予約は受け付けてくれるのにいざ配車のタイミングになってカードの認証をしてみたら蹴られてしまう、という順番はどこかまちがってるぞ、LyftもUberも。みなさんもご注意あれ。
店まで運んでくれた車のドライバーは金髪で長身のかっこいいお姐さんだった。店の前で車を降りる時にたまたま知人たちに目撃されてしまい、「あーこいつがずっとひとりだけTitusvilleに泊まっているのはそーゆーことだったのね!」という顔をされた。おい! そーゆーことじゃないんだってば!!!!